JavaのウェブアプリケーションフレームワークのApache Struts 2で深刻な脆弱性が報告された。既に脆弱性悪用攻撃が発生しているとみられ、情報処理推進機構(IPA)などが注意喚起している。
IPAによると、Apache Struts 2.3.5から2.3.31および同2.5から2.5.10のバージョンには、「Jakarta Multipart parser」のファイルアップロード処理に起因して、リモートから任意のコードが実行される恐れのある脆弱性が見つかった。
既に開発元のApache Software Foundationが脆弱性を修正した最新版のApache Struts 2.3.32および2.3.32をリリース済み。最新版の適用が対策となる。
IPAによれば、この脆弱性を悪用する攻撃コードや、攻撃コードを用いたと想定される通信などが確認されているとのこと。また、NTTセキュリティ・ジャパンはTwitterを通じて、「36.45.172 [ドット] 93」のIPアドレスから多数の組織に攻撃が行われていると報告。脆弱性を悪用されれば、容易にサーバへ侵入されてしまうと注意を呼び掛けた。