シトリックスが自社売却を検討か--Bloomberg報道

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-03-14 11:43

 Citrix Systemsが自社売却を検討しているという。同社と長年にわたってパートナー関係にあるMicrosoftによる買収の可能性を指摘する声が、識者らから上がり始めるのは時間の問題だ。

 Bloombergは米国時間3月13日、匿名筋からの情報として、CitrixがGoldman Sachs Groupの協力を得て、売却先の検討を行っていると伝えた。

 現在Citrixを率いているのは、Microsoftで幹部を務めたこともあるKirill Tatarinov氏だ。同氏は2016年1月に最高経営責任者(CEO)の座に就いている。

 MicrosoftとCitrixは、リモートデスクトップサービス分野で何年にもわたって緊密に連携してきている。両社は、「Microsoft Azure」上で仮想化された「Windows 10」デスクトップを利用可能にする製品とともに、「Azure RemoteApp」の代替となる製品の提供に向けて取り組んできている。

 多くの業界ウォッチャーは、少なくとも10年近くも前から、MicrosoftによるCitrixの買収を提言するとともに、期待してきてもいる。

 デスクトップの仮想化に詳しいBrian Madden氏は2015年に、MicrosoftがCitrixを買収するべき時がついにやって来たと述べていた。当時、物言う投資会社であるElliott Managementからの圧力を受けていたCitrixは、事業を個別に売却するのではなく、会社全体を売却する可能性を模索していた。

 Reutersの報道によると、Citrixの幹部らは2015年、会社全体の売却をDellに持ちかけていたという。Citrixの幹部らは、同社の仮想化製品やデバイス管理製品の魅力を認めてもらえると期待していた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]