Citrix Systemsが自社売却を検討しているという。同社と長年にわたってパートナー関係にあるMicrosoftによる買収の可能性を指摘する声が、識者らから上がり始めるのは時間の問題だ。
Bloombergは米国時間3月13日、匿名筋からの情報として、CitrixがGoldman Sachs Groupの協力を得て、売却先の検討を行っていると伝えた。
現在Citrixを率いているのは、Microsoftで幹部を務めたこともあるKirill Tatarinov氏だ。同氏は2016年1月に最高経営責任者(CEO)の座に就いている。
MicrosoftとCitrixは、リモートデスクトップサービス分野で何年にもわたって緊密に連携してきている。両社は、「Microsoft Azure」上で仮想化された「Windows 10」デスクトップを利用可能にする製品とともに、「Azure RemoteApp」の代替となる製品の提供に向けて取り組んできている。
多くの業界ウォッチャーは、少なくとも10年近くも前から、MicrosoftによるCitrixの買収を提言するとともに、期待してきてもいる。
デスクトップの仮想化に詳しいBrian Madden氏は2015年に、MicrosoftがCitrixを買収するべき時がついにやって来たと述べていた。当時、物言う投資会社であるElliott Managementからの圧力を受けていたCitrixは、事業を個別に売却するのではなく、会社全体を売却する可能性を模索していた。
Reutersの報道によると、Citrixの幹部らは2015年、会社全体の売却をDellに持ちかけていたという。Citrixの幹部らは、同社の仮想化製品やデバイス管理製品の魅力を認めてもらえると期待していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。