サムスンとCitrixは、米国時間3月29日に開催された「Samsung Unpacked」で、「Galaxy S8」をエンタープライズ対応のデスクトップ環境に変身させる機能で連携することを発表した。
S8のユーザーは本体を新しいドッキングステーション「Samsung DeX」に設置して、デスクトップ体験を利用できるようになる。「Citrix Receiver」を使って仮想化アプリケーションを実行することにより、通常なら「Android」環境では動作しないエンタープライズアプリもS8のデスクトップ体験で利用できる。
Citrix Receiverは、サーバやクラウドバックエンドインフラストラクチャへのセキュアなアクセスを実現するクライアントソフトウェアだ。もちろん、最高のデスクトップ体験を享受できるかどうかは、ネットワークや帯域幅、ユーザーのスマートフォンがプリンタなどのデバイスに接続可能かどうかといった要素次第となる。
Citrixのプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのCalvin Hsu氏は米ZDNetに対し、「われわれは、さまざまなネットワーク最適化と周辺機器最適化を提供している。そのことが、サムスンがこの製品で当社と提携したいと考えた理由の1つでもある」と述べた。
DeXについては、内蔵ファンなどを備えており、「スマートに設計」されているとHsu氏は述べた。DeXはHDMIポートを備えるあらゆるディスプレイに接続可能だ。
さらにCitrixは、エンタープライズモビリティ管理の「XenMobile」、「XenApp」「XenDesktop」、さらに「Samsung Knox」によるセキュアアプリのサポートも提供することで、サムスンのモバイルセキュリティおよび管理を支援している。Citrix XenMobileは「Enterprise Firmware-Over-The- Air」(E-FOTA)と呼ばれるサムスンの新機能もサポートする。E-FOTAを利用すると、IT管理者は端末がアップデートされるタイミングやアップデートされるバージョンをより細かく制御できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。