IDC Japanは3月29日、2016年の国内サーバ市場動向を発表した。x86サーバ、メインフレーム、その他のサーバの全製品分野で、出荷額と出荷台数ともに前年からマイナス成長となることが分かった。
国内サーバー市場の推移: 2012年~2016年
2016年 国内サーバー市場ベンダーシェア【出荷額】
2016年の市場規模は4421億円で、前年比12.8%の減少となる。出荷台数は51万8000台で、前年から7.8%減少した。
x86サーバの出荷額、出荷台数がともにマイナス成長となるのはリーマンショック以降で7年ぶり。IDCでは、この背景にサーバリソース集約の加速があるとしている。
また、メインフレームとその他のサーバのマイナス成長の要因については、前年にあった官公庁や金融向け大型案件の反動とみている。特にメインフレームは、上位機種を採用することの多い官公庁や金融業界の更新需要が一巡しつつあることも影響しているという。
またベンダー別では、出荷額で富士通、出荷台数でNECが首位になった。出荷額トップの富士通は、メインフレームとその他のサーバは2桁のマイナス成長だっだが、x86サーバは文教や医療分野での大口案件が功を奏しプラス成長。出荷額2位はNECで、全ての製品分野でマイナス成長だった。3位以降は、日本ヒューレット・パッカード(HPE)、日立製作所と続き、デル テクノロジーズとIBMが5位タイとなった。
出荷台数の上位はNEC、富士通、HPE、デル テクノロジーズ、日立製作所の順となった。