British Airways(BA)は現地時間5月27日、大規模IT障害の影響で、ロンドンのヒースロー空港とガトウィック空港から出発する全便を欠航した。英国では、バンクホリデーの休日を含む最も利用客の多い週末となっていた。
BAは27日午後にウェブサイトを更新し、「27日に搭乗予定だった顧客が、今週末の残りの期間で次に利用可能な便に振り替えられるように鋭意努力している」と述べるとともに、搭乗できなかった顧客に対し、全額払い戻しを受け付けるとした。さらに、「大規模なITシステム障害」によって同社のコールセンターとウェブサイトにも影響が生じたと述べた。
同社はCBS Newsに対し、サイバー攻撃の証拠は見られないと述べた。
BAは28日、同社のITシステムの多くが稼働しているが、引き続き遅延や一部の便で欠航が生じる可能性があると警告した。
British Airwaysの会長兼最高経営責任者(CEO)のAlex Cruz氏は同日、声明で「顧客に多大な迷惑をかけていると認識している」と述べた。「できるだけ早く正常の稼働状態に戻すべく全力を尽くしている。まだその状態には達していないが、顧客のために最善を尽くしている」(Cruz氏)
— British Airways (@British_Airways) 2017年5月28日
BAがコンピュータの問題に見舞われたのはこれが初めてではない。2016年の7月と9月にも、チェックインシステムに問題が生じ、遅延が生じるなどした。
他の航空会社でもネットワーク障害が発生している。8月には、停電でDeltaのコンピュータシステムに障害が発生し、搭乗者に影響が生じた。7月にはSouthwest Airlinesで技術的な問題に伴う遅延が発生し、搭乗予定者は出発まで待たされる事態となった。
提供:Daniel Leal-Olivas/Getty Images
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。