ネット接続で危険な国のトップ5発表--日本は155位

ZDNET Japan Staff

2017-06-20 19:14

 米Rapid7のセキュリティ調査部門は、183の国・地域のインターネット上のリスクを指標化した2017年版のレポートを発表した。日本はリスクが比較的低い155位だったが、telnetやファイル共有のポートスキャンに応答するシステムが多数見つかった。

 このレポートは、インターネット経由で30のTCPポートのスキャンを行った結果から、インターネット上で提供するのが不適切なサービスやリスクのあるサービスが、どの国や地域で提供されているのかを分析している。

 それによると、リスクの高い上位5カ国・地域はジンバブエ、香港、サモア、コンゴ共和国、タジキスタンの順だった。一方、リスクの低い国・地域はトーゴ、エチオピア、アルジェリア、ガンビア、ベルギーとなっている。

 調査では、5月に世界的な感染騒動を引き起こしたマルウェア「WannaCry」が拡散時に悪用するTCPポート445がインターネットに開かれているエンドポイントが100万以上見つかった。また、telnet(ポート23)については、2016年は約1480万ノードがポートスキャンに応答したものの、2017年は1000万ノードを下回った。

 日本は、米国や中国に次いで世界で3番目に多い約2億のIPv4アドレスが割り当てられている状況ながら、ポートスキャンが応答するアドレスは約1.6%と少なく、比較的リスクが低いとされた。しかしながら、ポート445に応答するサーバは10万台以上あり、telnetのスキャンに応答するサーバも25万台以上見つかっている。


日本で暗号化されていないサービスは6.1%に

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  2. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    失敗しない「脱PPAP」とは?主要ソリューション5つを徹底比較してわかった勘所

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]