「Windows」ストアを通して提供されるMicrosoftの「Office 365」のテスト招待状が、米国時間8月31日より複数の「Windows Insider」登録ユーザーに届き始めた。
Microsoftは6月、「Windows 10 S」のユーザーのみを対象に、ストアを通してOffice 365のプレビュー版の提供を開始した。2017年に入ってMicrosoftの関係者が述べたところによると、同社は2017年中に、全てのWindows 10ユーザーがWindows ストアからOffice 365を購入できるようにする予定だという。
ストアで提供されるOffice 365は、Microsoftが「Centennial」デスクトップブリッジを使ってデスクトップ版Officeを変換したものだ。この新しいバージョンのユーザーは、従来のWin32版Officeのほぼ全ての機能に加えて、Officeへの定期アップデートも利用できる。
テスターのAnthony Ruiz氏(@tonytech)とKeinan Thompson氏(@keinanthompson)は31日夜、自身が受け取ったこの新しいOfficeの招待状をTwitterに投稿した。招待状には、これは「Office 365をWindowsストアから入手する新しい方法のテストするための小規模な招待制プレビュープログラム」と書かれている。
招待状によると、Microsoftは「Windows 10 Creators Update」以降を搭載するWindows PCで、この限定プレビュー版を利用できるようにしているようだ。
限定プレビュー招待状にはそうした文言が書かれているが、Windowsストアで提供されるOfficeスイートは、完全なデスクトップ版Officeスイートと全く同じではない。Windowsストアで提供されるOfficeのユーザーは、32ビット版しかインストールできない。また、Windows 10 Sでは、COMアドインを使用できない(ほかのWindows 10エディションでは可能)。インストールされる「OneNote」アプリは、「OneNote 2016」バージョンではなく、「Universal Windows Platform」バージョンになる。
「Office 365 Personal」「Office 365 Home」「Office 365 for Education Plus」「Office 365 Education E5」のユーザーは、プレビュー期間中にWindowsストアのOfficeアプリ群にアクセスできるようになるとMicrosoft関係者は過去に述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。