人気のPC最適化ソフト「CCleaner」にマルウェアが仕込まれる

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)

2017-09-19 09:58

 コンピュータ最適化ソフトウェア「CCleaner」がハッカーに改ざんされ、数百万台のデバイスがコントロールされかねない状態になっていた。このプログラムの開発元でロンドンに本拠を置くPiriformが現地時間9月18日に明らかにした。

 不正なプログラムが仕込まれたCCleanerは人気の高い無料ソフトウェアで、1週間に500万件ほどダウンロードされている。CCleanerを利用すると、クッキーや不要なプログラムを削除し、コンピュータや「Android」スマートフォンの動作を高速化してくれる。

 Piriformによれば、感染したソフトウェアを使っているユーザーの数は227万人に上るという。ただし同社は、動揺せず落ち着いて対処するようユーザーに求めている。

 「われわれはこの問題にすぐに対処しており、どのユーザーにも危害が及ぶことはなかった」と、同社は声明の中で述べている

 CCleanerに対する攻撃が見つかったのは12日のことで、発見したのは、チェコに本拠を置き、7月にPiriformを買収したセキュリティソフトウェアメーカーのAvastだ。Piriformによれば、8月にリリースされた2つのバージョンのCCleanerがこの攻撃の影響を受けたという。

 Piriformは、32ビット版のCCleanerのバージョン5.33.6162または「CCleaner Cloud」のバージョン1.07.3191をインストールしているユーザーに対し、すみやかにプログラムを削除して、新しいバージョンをダウンロードするよう求めている。このソフトウェアに自動更新機能はない。

 Piriformは、「われわれは、今回の攻撃がどのように起こったのか、誰が起こしたのか、またその目的は何なのかを現在調査しているところだ。米国の法執行機関による調査に協力している」と述べた。

CCleanerにマルウェア
提供:Sergei Konkov/Getty

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]