ミック経済研究所は、「RPAが牽引する業務⾃動化ソリューションの市場動向 2017年度版」を発刊した。これによると、業務⾃動化ソリューション市場は、2016年度実績で94億8000万円、2017度は238億6000万円で、対前年⽐251.7%と急拡⼤する⾒込み。
同マーケティングレポートでは、業務⾃動化ソリューションを提供するソフトウエア製品ベンダー、SIer、コンサルティング会社29社を調査。業務⾃動化ソリューション市場として、RPA、BPM、BRMSの主要3ソリューション別に集計・分析を⾏い、各々の市場動向を考察している。
ミックによれば、RPAソリューションは、2016年度の42億円から2017年度には173億円へ、対前年⽐約412%と⼤幅伸⻑(図表1)。RPAが業務⾃動化ソリューション市場全体を引き上げていく。また、コンサルティングの⽐重が全体の48%近くを占める。コンサルティング会社を中⼼に、顧客へRPAの必要性や重要性を説き、実需に結びつけている。SI(導⼊⽀援、開発等)は、全体の29%前後を占める。SIerは、RPAライセンス売上だけでは事業が成り⽴たないとしている。ライセンスは、全体の18%程度を占める。2017年度は海外製品の本格参⼊が重なり、ソフトウェアベンダー各社は⼤幅増を計画している。


BPMソリューション市場は、2016年度が29億1000万円で、2017年度は35億1000万円を⾒込んでおり、対前年⽐120.6%と堅調に推移。うち、ライセンスが全体の72〜73%を占め、推移している。BPMは今後、RPAと連携したソリューションによる市場拡⼤が⾒込まれる。
BRMSソリューション市場は、2016年度が23億6000万円で、2017年度は30億4000万円を⾒込んでおり、対前年⽐128.8%と堅調に推移。ERPのフロントソリューションや会計システム、購買プロセスのWeb対応化、ワークフローにおける承認前プロセスなど⽤途も拡がっている。今後、BRMSもRPAとの連携ソリューションにより⾃動化処理範囲を拡げていく。