CoreOSは米国時間12月5日、「Tectonic 1.8」を12月後半にリリースすると発表した。
TectonicはKubernetesベースのクラウド管理ソフトウェアで、最新の「Kubernetes 1.8」のコードを基盤としている。Kubernetes 1.8では、セキュリティや監査機能、アプリケーション管理機能が強化された。
新機能である「Open Cloud Service」は、クラウドプロバイダーにロックインされることなく、主要インフラコンポーネントを容易にデプロイできるものだという。
Open Cloud Serviceで利用可能なサービスには、分散キーバリュー型ストア「etcd」、可用性の高いオープンソース監視ソリューション「Prometheus」、クラウドネイティブな秘密情報管理ツールである、HashCorpの「Vault」がある。
Open Cloud Serviceは、Operator、 Tectonic ConsoleのUI、Open Cloud Serviceインスタンスの3つのソフトウェアコンポーネントから構成されていると考えられる。
Tectonicではさらに、インストールされているDockerエンジンのバージョンを管理できるようになった。
専門的な話はともかく、Tectonic 1.8は企業にとってどのような意味を持っているのだろうか。
まずKubernetesとOpen Cloud Serviceによって、担当者が夜中にたたき起こされるような問題の多くを自動的に解決できるようになった。夜中にコンテナに不具合が発生した場合でも、Kubernetesが必要に応じて自動的にコンテナの再起動や再スケジューリング、複製などを行い、復旧することができる。
さらにTectonicの製品マネージャーRob Szumski氏は、ブログ記事で「Tectonicは、ベアメタルやオンプレミスクラウドから、AWSやAzureなどのパブリッククラウドまで、複数の環境にまたがって横断的に動作させることができるため、顧客はロックインを回避できる。Tectonic ConsoleのOpen Cloud Service Catalogからサービスを起動するだけで、好きな環境に同じサービスを展開し、利用することができる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。