山口フィナンシャルグループ(山口県下関市、山口FG)と傘下の山口銀行、日立製作所は1月15日、地域活性化につながる有益な事業相手を探す(ビジネスマッチング)サービスに人工知能(AI)を利用する実証実験を開始すると発表した。
実験では、山口銀行が所有する事業データなどを日立のAI「Hitachi AI Technology/H」で分析し、同行や山口FGの顧客に有益なビジネスマッチングの候補を抽出、検証する。山口FGでは、地域の中小企業にとって事業拡大や成長につながるサービスの高度化を目指すとしている。
具体的には、AIで山口銀行所有の事業データと帝国データバンクが持つ企業信用調査データを分析し、マッチング成立の可能性が高い条件を導き出す。その条件から最適なマッチングの候補先を抽出する。実証では、山口県下松市にある日立の鉄道車両工場に候補先など提案をして、その有効性を検証していく。
日立と山口銀行、YMFG ZONE プラニングは2016年2月に、山口県周辺で鉄道車両製造に携わる協力企業の支援を目的とした「包括的連携協定」を締結。日立グループは、下松市の笠戸事業所を拠点に国内外向けの鉄道車両の製造を行っている。
実証実験イメージ