グーグル、Android/iOS対応のUIフレームワーク「Flutter」ベータ版を公開

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 佐藤卓 高森郁哉 (ガリレオ)

2018-02-28 10:50

 Googleは米国時間2月27日、新しいモバイルUIフレームワーク「Flutter」のベータ版をリリースした。Flutterの目的は、「iOS」と「Android」の両方に対応したネイティブアプリのインターフェースを構築する開発者を支援することだ。このツールキットは基本的に、ミドルウェアレイヤとして機能し、開発者は1つのアプリを複数のプラットフォームに展開できるようになる。


 Googleのブログ投稿には次のように書かれている。「Flutterはモバイル開発の核心部分に狙いを定めている。すなわち、ネイティブなモバイルのパフォーマンスとプラットフォームの統合、それに迅速な開発と、移植可能なUIツールキットのマルチプラットフォーム対応をあわせて実現するというものだ」

 Googleは、Flutterをモバイルアプリ開発に利用する利点として、以下の3つを挙げている。

  • 迅速な開発:開発画面を保持したまま高速でリロードできる「Hot Reload」、反応性の高い新フレームワーク、豊富なウィジェットセット、統合ツールなどの機能を備える。
  • 表現力のある柔軟なデザイン:編集可能なウィジェットセット、豊富なアニメーションライブラリ、階層化された拡張可能なアーキテクチャを備える。
  • 各種デバイスおよびプラットフォームにまたがる高品質の体験:GPUで加速された移植可能なレンダラ、高性能のネイティブなARMコードランタイム、プラットフォームの相互運用性を備える。

 Googleによると、Flutterの安定版リリースに向けてまだ準備中の段階にあるが、インストール数が数百万件におよぶ複数の製品版アプリで既に同フレームワークが採用されてきたという。

 Googleは、Flutterの安定性とシナリオ完了率を引き続き改善し、新しいベータ版を4週間ごとにリリースする計画だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]