McAfeeは米国時間3月8日、一般向けVPNサービスを手がけるTunnelBearを買収したと発表した。買収額は明らかにされていない。
カナダのトロントを拠点とするTunnelBearは、コンシューマー向けに直接販売されている「TunnelBear」ブランドのVPNアプリで知られている。同アプリでは、マスコットの熊がトンネルを掘ってユーザーのためにセキュアなネットワークを敷設するというアニメーションが特徴の1つとなっている。TunnelBearによると、ユーザーは同社のサービスを利用することで、公共のWi-Fiネットワーク上で自らのデータをセキュアにするとともに、広告をブロックできるという。
McAfeeはTunnelBearを買収することで、オンライン行動や個人データ、機密情報などの、顧客にとって最も重要なものを保護するというビジョンに戦略的に沿った世界水準のテクノロジと事業を得ることになる。
McAfeeは、TunnelBearの「強化されたネットワーク」を「McAfee Safe Connect」製品に組み込む計画で、この買収がエンドユーザーとパートナーの双方に役立つものとなると述べている。
McAfeeの最高経営責任者(CEO)Christopher Young氏は、「今回の投資はMcAfeeのコンシューマー事業に向けた戦略的なものだ。脅威の状況が、量、速度、複雑さといった点で広がりを見せる中、顧客のオンラインデータやブラウジングを、プライベートでよりセキュアなものとするための取り組みをより深く示すものだ」と述べた。
TunnelBearの共同創業者であるRyan Dochuk氏は、TunnelBearが新たな地域にサービスを展開し、ネットワークを拡大するうえでこの買収が役に立つだろうと述べている。
McAfeeはIntelから独立後、軸足をクラウドサービスに向け、同社のプラットフォームを構築してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。