欧州の「一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:GDPR)」施行を目前に控え、Appleのユーザーは自分自身や利用する端末について、同社が保有する情報を容易にダウンロードできるようになった。
Appleの「Data and Privacy(データとプライバシー)」ページが開設され、ユーザーはアプリやサービスの利用状況について同社が保有しているデータをダウンロードできるようになった。
利用するには、MacやPC、iPadから「データとプライバシー」のページにApple IDアカウントでログインし、「Manage your data(データの管理)」からアクセスする(日本語版は本稿翻訳現在、「データの修正」「アカウントを削除」のみの対応)。
Appleによると、現在、新しい「データとプライバシー」サイトのすべてのメニューを利用できるのは、欧州連合(EU)、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェ−、スイスのユーザーのみで、「向こう数カ月以内に世界中の顧客が利用できるようにする」という。
Appleユーザーが一覧の中からダウンロードしたいデータを選択すると、Appleがデータを準備してくれるが、このプロセスには7日ほどかかる可能性がある。時間がかかるのは、データリクエストが本人から寄せられたものであることを確認するためだとAppleは説明している。
データには以下のような情報が含まれる。
- 「App Store」「iTunes Store」「iBooks Store」「Apple Music」でのアクティビティ
- Apple IDアカウントとデバイスの情報
- Apple Online Storeと直営店でのアクティビティ
- 「AppleCare」のサポート履歴、修理リクエストなど
- 「Game Center」でのアクティビティ
- iCloudブックマークとリーディングリスト
- iCloudカレンダーとリマインダー
- iCloud連絡先
- iCloudメモ
- 「マップ」からの不具合報告
- マーケティング関連の情報、ダウンロードなどのアクティビティ
利用状況やアクティビティに関する情報はJSON、CSV、PDF形式のスプレッドシートで提供される。ドキュメントや写真、ビデオはそれぞれのオリジナルの形式で、連絡先やカレンダー、ブックマークやメールはVCF、ICS、HTML、EML形式で提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。