DNA検査サイトのMyHeritage、9200万件のアカウント情報が流出

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)

2018-06-06 10:22

 イスラエルを拠点にDNA検査サイトを運営しているMyHeritageは、大量のアカウント情報が流出したこと明らかにした。

 MyHeritageは現地時間6月4日のブログ記事で、9228万人分のアカウント情報を含むファイルが外部のサーバにあるのを、あるセキュリティ研究者が発見したと述べた。その中には、メールアドレスと暗号化されたパスワードが含まれていたという。

 MyHeritageによると、このセキュリティ侵害は、2017年10月26日までに(同日を含む)サインアップされたすべてのアカウントに影響するという。

 MyHeritageで最高情報セキュリティ責任者を務めるOmer Deutsch氏はブログ記事の中で、「ファイルの中のデータがこれまで犯人に使われたことを示す痕跡はない」と述べ、侵害を受けた日からこれまでの間にアカウントが悪用されたことを示す活動は確認されていないと説明した。

 MyHeritageは、流出に気付いたセキュリティ研究者の名前を明らかにしなかった。

 MyHeritageが提供するサービスにより、ユーザーは、膨大な量の系図に関する記録を調査して家系図を作成したり、先祖の歴史を発見したりできる。

 MyHeritageは、欧州の規制当局を含む関連当局に連絡していると述べた。欧州連合(EU)は5月25日に一般データ保護規則(GDPR)を施行している。これにより、当局はGDPRに違反した企業に対し、前年の世界売上高の最大4%にのぼる制裁金を科せるようになった。

提供:file photo
提供:file photo

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]