富士通は6月6日、観光地や商店街、商業施設などの特定地域で期限内に利用できるポイント、スタンプ、クーポンなどを、ブロックチェーンを活用してデジタル形式で流通させるクラウドサービスを提供開始すると発表した。2020年度末までに累計100件の販売を目指す。
「FUJITSU Intelligent Society Solution ブロックチェーンアセットサービス」は、配布するポイントなどの内容やその取引記録をブロックチェーン上に登録・管理する。利用者が特定の地域内に設置されたQRコードなどをスマートデバイスで読み込み、デジタル化されたポイントやスタンプを取得する。その後、特定地域内の店舗や商業施設で使えるクーポンなどに変換できる。
これにより、例えば、観光地巡りのイベントや商業施設のキャンペーンなどにおける集客率の向上や購買意欲の増進につなげることが期待できる。
また、ブロックチェーンの分散台帳上に記録されるポイントなどの取得・使用データを利用者情報とひも付けて分析可能。ポイントやスタンプの流通量やクーポンの利用状況を可視化することもできる。
利用料金は月額150万円(税別)から。別途、初期費用がかかる。
本サービス利用による店舗・施設での集客施策イメージ(出典:富士通)