「IBM Cloud」、東京などに18のAvailabilityゾーンを追加

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-06-13 11:30

 IBMがIBM Cloudを強化すべく、北米(ワシントンDC、テキサス州ダラス)、欧州(ドイツ、英国)、アジア太平洋(東京、豪シドニー)に合計18の新しいAvailabilityゾーンを設置した。

 IBMの定義によると、Availabilityゾーンは、独立した電源、冷却、ネットワークを持つ、データセンターリージョン内の分離されたインスタンスだ。各リージョンは地理的、物理的に分離された1つ以上のAvailabilityゾーンを持ち、それぞれが電源とネットワークインフラを備える。

 IBMはAvailabilityゾーンの追加により、クラウドのグローバル展開を拡大するとともに、欧州連合(EU)の「一般データ保護規則(GDPR)」にも対応した。

 IBMの最高経営責任者(CEO)であるGinni Rometty氏は3月、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドが混在する大企業顧客を狙った最新のマルチクラウドサービスと技術を打ち出した。また同月、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、GoogleがKubernetesのマネージドサービスを提供するなかで一歩先をいくために、大手クラウドプロバイダーとして初めて、KubernetesベースのマネージドコンテナサービスをGPUに直接アクセスできるベアメタル上で実行できるようにし、機械学習アプリケーションの性能改善が見込めると発表した。

 IBMの顧客は今回の発表で、「IBM Cloud Kubernetes Service」を利用することで、Availabilityゾーン間で複数ゾーンのコンテナ・クラスタを展開し、コンテナ化されたアプリケーションの展開と管理の一貫性と簡素化を一層高めることができるとしている。

 また発表に合わせ、IBMはExxonMobil、Bausch Lomb、Westpacなどの企業が主要なワークロードをIBM Cloudに移行していることも明らかにした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2023年OTサイバーセキュリティの現状レポート--75%の組織が過去1年間に1回以上の侵入を経験

  2. セキュリティ

    サイバーセキュリティ強化に向けてマイクロソフトが示す実践的な指針を紹介

  3. セキュリティ

    5分でわかる「AWS WAF」--基礎知識から運用で陥りやすい3つの落とし穴までを徹底解説

  4. セキュリティ

    最前線で活躍するトップランナーと本気で考える、これからのサイバーセキュリティ

  5. 経営

    ガートナーが指南、迅速な意思決定を促す「AI」活用を実践する3つの主要ステップ

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]