NECは7月23日、ファイルサーバ管理ツール製品の最新版「NEC Information Assessment System(NIAS) v4.1」を発表した。クラウドストレージサービスのBoxの管理に対応し、8月9日から出荷する。
NIASは、ファイルサーバに格納されているデータの容量や種類、アクセス権限などの分析や可視化、個人情報などの検出や管理、データの整理や削減、権限変更などができるツール。最新版では、分散環境への対応や重要ファイルの暗号化、Boxの管理といった機能強化を図っている。
分散環境への対応では、世界中の拠点に分散するファイルサーバの状況を本部で集中管理できるようになった。拠点のファイルサーバにエージェントを追加するだけで、各地に保管されているファイルの可視化や統制の強化が可能になった。
重要ファイルの暗号化では、同社のファイル暗号化ソフト「Infocage FileShell」を利用して、ファイルサーバから検出された個人情報などのファイルに対し、NIASからMicrosoft IRMによる暗号化処理を行える。万一の漏えいでも第三者による悪用を防ぐ。
Boxの管理では、専用APIを介してファイルサーバから重要度の低いデータなどをBox環境に移動させることで、ファイルサーバの容量を削減できる。

Box連携イメージ(出典:NEC)