NEC、「Box連携ソリューション」5種を発売

NO BUDGET

2017-11-24 06:00

 NECは、米Boxの企業向けクラウド・コンテンツ・マネジメント・プラットフォーム「Box」とNEC製品が連携した「Box連携ソリューション」5種を発売した。Boxのライセンス価格は、Business Editionで1ユーザーあたり月額1800円(税別)。NECは、Boxおよび連携ソリューションの販売目標を今後3年間で30億円としている。

 NECは多数のBox導入・提案実績から得た顧客のニーズをもとに、豊富な導入実績がある同社の5製品とBoxを連携するソリューションを提供するほか、Boxに関する24時間対応のエンドユーザーサポート窓口を開設し、日本語や英語、中国語など多言語対応でのサポートを提供することで、グローバル企業への導入を支援する。また、NECのBox連携ソリューションはBox販売パートナー各社からも提供されるという。

 Box連携ソリューションの5製品それぞれの概要やBoxとの連携機能は以下の通り。

ID管理ソフトウェア「WebSAM SECUREMASTER」

 WebSAM SECUREMASTERは、ID情報や認証・認可情報の統合管理、およびシングルサインオン(SSO)を実現するソフトウェア。Box連携により、ユーザーID・パスワードの管理運用と、他システムと合わせたSSOを実現し、Boxへのログイン時の認証強化が可能となる。税別500万円から。

ファイルサーバ統合管理ソフトウェア「NEC Information Assessment system(NIAS)」

 NIASは、ファイルサーバの安全で効率的な運用管理を実現するソフトウェア。Box連携により、Boxにアップロードするファイルに個人情報が含まれていないかを事前に確認し、セキュリティリスク軽減を実現するほか、NIASでオンプレミスのファイルサーバの整理を行うことにより、Boxへのスムーズなデータ移行を支援する。税別100万円から。

メールフィルタリングソフトウェア「Mission Critical Mail(MCMail)」

 MCMailは、メールを利用したサイバー攻撃から防御する「入口対策」や、メール誤送信・情報漏えい対策といった「出口対策」のセキュリティ機能を提供するメールフィルタリングソフトウェア。Box連携により、送受信のメールから添付ファイルを外してBoxへ自動的にアップロード(PDF変換やzipなどのアーカイブ形式の展開も可能)し、アップロードしたファイルのBox上のURLをメール本文に自動付与して配送できる。これによりBox利用時の利便性が高まるとともに、メールサーバのディスク使用量を削減することが可能。税別234万円から。

 また、この連携でメール添付ファイルをBoxへアップロードすれば、標的型攻撃のリスクがあるメール添付ファイルの参照を安全に行うことが可能になるとともに、メール誤送信時にもBox上のファイルを後から削除できるため、情報漏えい対策も強化される。このソリューションは、Boxと連携する国内唯一のメールフィルタリング製品という。

統合印刷管理ソフトウェア「WebSAM PrintCenter V」

 WebSAM PrintCenter Vは、ベンダ・機種を問わずOA機器(プリンタ、複合機)の印刷運用を統合的に監視・制御する統合印刷管理基盤。Box連携により、Box上のドキュメントをクライアントにダウンロードせずに印刷でき、WebSAM PrintCenter V登録済みプリンタであれば、どこのプリンタ(マルチベンダ対応)からでも印刷が可能。マルチブラウザ対応で、タブレットやスマートフォンを利用した印刷操作も行える。税別208万円から。

ルータ製品「UNIVERGE IXシリーズ」

 UNIVERGE IXシリーズは、企業のセンターと拠点間でVPN機能を使用して安全に接続することができるVPN機能搭載の高速アクセスルータ。企業ネットワークでは、各拠点のインターネットアクセスをセンター経由で行う構成が一般的だが、UNIVERGE IXシリーズとBoxとが連携することでBoxあて通信を各拠点のインターネット回線から直接送信させることが可能になる。異なる経路に迂回(オフロード)させることで、Box導入後のセンター側の通信回線および通信機器(プロキシなど)の負荷増加を抑制することができる。税別8万1000円から。

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