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Gartner Symposium

無償APIでAIのリアリティを体験すべし--ガートナーの亦賀氏

日川佳三

2018-11-29 06:00

 ガートナー ジャパンが11月12~14日、「Gartner Symposium/ITxpo 2018」を開催した。セッションの1つとしてリサーチ&アドバイザリ部門でディスティングイッシュトバイスプレジデント兼アナリストを務める亦賀忠明氏が、「AIトレンド2019」と題して講演した。

ガートナー リサーチ&アドバイザリ部門ディスティングイッシュトバイスプレジデント兼アナリストを務める亦賀忠明氏
ガートナー リサーチ&アドバイザリ部門ディスティングイッシュトバイスプレジデント兼アナリストを務める亦賀忠明氏

 人工知能(AI)は現在、ガートナーのハイプサイクルにおいて「過度な期待」のピーク期を過ぎ、「幻滅期」へと向かい始めたところにある。“お祭り”の時期を過ぎてようやく冷静に、本物と偽物を見極めてアクションへとつなげる段階がきた。

 今後は、AIへどのように取り組むかによって、真面目にコツコツとAIに取り組む企業と、そうではない企業に分かれる。「AIのスキルは一気には身に付かないので、今から取り組んでおいた方がよい」(亦賀氏)

 講演ではまず、問い合わせが多いチャットボットについて説明した。チャットボットの問い合わせ自体は2018年夏以降、急速に減っているという。大手企業の取り組みが一巡し、中小企業による第2波が発生している段階にある。

ベンダーに依頼を投げる前に無償APIで“リアル”を体感せよ

 一言でチャットボットといっても、選択肢はさまざまだ。SIベンダーにチャットボットのシステムを構築してもらう場合は数千万円かかる。一方で、クラウドサービス型のチャットボットもある。無償で利用可能なAPIも公開されている。

 亦賀氏は自ら、米Googleが無償提供しているAPIサービスの「DialogGlow」を使ってチャットボットを作成。「無償のAPIがあるから、実際に作ってみるといい。どのAPIも同じで、インテントとエンティティという要素が出てくる」(亦賀氏)

 亦賀氏は、「最終的にSIベンダーに頼むにせよ、いきなり丸投げするのは良くない。まずは1つ、無償のAPIで経験しておくと、リアルなところが分かる。SIベンダーとコミュニケーションが取れるようになる」と指摘する。SIベンダーの一つであるIBMも、「IBM Watson Assistant(旧Conversation)」など無償で使えるチャットボットシステムを用意している。

 チャトボットを成功させるポイントは、バイモーダルの「モード2」として、継続的な改善を実践することにある。「AI導入プロジェクトではない。継続的に育てていくものであって、プロジェクトという考え方にはなじまない」(亦賀氏)

 音声認識については、現段階ではユーザーの期待通りの結果が得られるわけではなく、割り切って使うことが重要という。「AmiVoice」などのアプリケーションが現実的だという。

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