協和エクシオ、Azure IoT Edge活用のエッジ画像処理を実証へ

NO BUDGET

2018-11-21 09:54

 協和エクシオは、Microsoft Azure IoT Edge を活用した「Vision AI Developer Kit」と、自社のIoT・センサソリューションを組み合わせた実証実験を開始すると発表した。

 「Vision AI Developer Kit」は、Azure Machine LearningとAzure IoT Edgeを組み合わせ、IoTのシナリオで使われるカメラの開発に必要なハードウェアとソフトウェアを提供するキット。マイクロソフトがQualcommと共同開発した。Azure IoT Edgeは、マイクロソフトのクラウドである Microsoft Azure上で展開される人工知能(AI)やカスタムロジックをエッジで実行可能にするサービスとなる。

「Vision AI Developer Kit」
「Vision AI Developer Kit」

 この取り組みは、ビルや工場、建設現場、社会インフラに展開し、安全性、防犯性、効率化の向上に対する貢献を想定し、防犯/危険予知でリアルタイム処理が必要な現場、ネットワークが不安定な現場、映像をクラウドに格納できない現場でエッジでのAIによる画像処理を実現するもの。

実証実験概要
実証実験概要

 実証実験では、建物施設のエントランスなどに「Vision AI Developer Kit」と「フラッド型メッシュネットワークを設置し、カメラの画像(顔・身体)解析と、利用者が持つBLE(Bluetooth Low Energy)タグを使った認証を補完的に組み合わせ、ゲート管理や認証を実施し、その有効性や安全性などの効果測定を行う。

 商業施設や鉄道などでの警備では、防犯カメラによる監視業務の高度化や効率化、システム上での膨大な監視映像の処理能力の向上などが求められているが、安定した通信と高度なシステムが必要となり、コストや導入スピードが課題となっている。同社では、エッジコンピューティングが可能なカメラを利用し、通信インフラで培ってきた施工技術を提供することで、これらの課題解決を目指している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]