製造業における金属加工品の受発注プラットフォーム「CADDi(キャディ)」を運営するキャディは、12月14日までに第三者割当増資を実施し、約10億2000万円を調達したと発表した。
CADDiは、発注メーカーと町工場のマッチングをサポートする受発注プラットフォーム。3D CADデータをアップロードして数量や材質、塗装などのパラメータを指定すると、独自開発の原価計算アルゴリズムが価格と納期を数秒で算出・表示する。その上で、品質・納期・価格が最も適合する会社とマッチングする。

CADDiのビジネス概念図(出典:キャディ)
発注側に対しては、低価格で高品質な加工品の安定発注を可能にするとともに、受注側である加工会社に対しては、相見積もりによる失注をなくし、安定的に案件を提供するという。サービスの利用社数は2000社を超え、全国の提携加工会社数は約70社に達する。
現在の主な取り扱いは板金加工品だが、2019年春には金属や樹脂の切削加工品にも対応する予定。今後は受発注だけでなく、製造業の設計から製造、物流、販売までのバリューチェーン全体を支えるプラットフォームを構築するとしている。
今回の調達資金は開発費用と人材採用に充当し、組織基盤の強化に取り組む。引受先は、DCM Ventures、WiL、グローバル・ブレイン、グロービス・キャピタル・パートナーズ、個人投資家になる。