英ガトウィック空港の滑走路が閉鎖--ドローン侵入で

SEAN KEANE (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2018-12-21 09:35

 英ガトウィック空港で、飛行場上空にドローンが侵入し、多くの便が欠航または迂回になった。

 BBCによると、ロンドン近郊のガトウィック空港は現地時間12月19日午後9時頃、ドローン2機が飛んでいるのが見つかったことを受け、滑走路を閉鎖したという。ガトウィック空港は、英国で2番目に利用客が多い空港とされている。

 滑走路は午前3時に再開されたが、「ドローンが再び確認された」ため、45分後に再度閉鎖された。20日夕方の時点で滑走路は依然閉鎖中で、ガトウィック空港の最高執行責任者(COO)を務めるChris Woodroofe氏はBBCに対し、警察がドローンの操縦者を捜索していると述べていた。

 Gavin Williamson英国防大臣は報道陣らに対し、軍も派遣され、警察を支援すると、述べた

 サセックス警察は、ドローンはテロ攻撃に関連するものではないとみているが、操縦者の特定に向け、一般市民の協力を求めている。また、ドローンは「産業用の仕様」の可能性があるとしている。

 ドローンを空港などから1km以内の範囲で飛ばすことは禁じられている。また、航空機と衝突する可能性が高まるため、120m以上の高度で飛行させることも違法となる。

 ガトウィック空港はBBCに対し、計760便、約11万人の乗客が20日に同空港からの出発を予定していたと述べた。到着予定だった一部の深夜便はパリとアムステルダムに目的地を変更したという。

 ガトウィック空港は20日、声明で、「20日中と21日にかけて閉鎖が続くと予想している。20日または21日に搭乗予定の乗客は、航空会社に運航情報を確認してからガトウィック空港に来てほしい」と述べた。

 「意図的とみられる行為によって、1年でこの重要な時期の移動が影響を受けることを非常に残念に思う。滑走路の再開が許可された時点で運航を復旧できるよう、航空会社とともに計画の整備に力を尽くしている」(空港の声明)

 米CNETはガトウィック空港にコメントを求めたが、回答は得られていない。

 ガトウィック空港では8月にも、IT障害が原因でデジタルスクリーンが故障し、ホワイトボードに運航情報を掲示する事態に見舞われた。

Gatwick Airport
提供:Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]