「Firefox」ブラウザを開発するMozillaは、2019年にリリース予定の「Firefox 69」で、Adobeの「Flash」プラグインのサポート終了に向けた次の大きなステップを踏み出す。
Mozillaは、以前からバグの多いFlashプラグインのサポート終了を段階的に進めており、Firefox 69はその完了に向けた3つ目のステップとなる。2020年12月31日に提供終了となるFlashは、Firefoxが今もサポートする最後のNPAPIプラグインだ。
この件を最初に報じたGhacksによると、Mozillaは新しいバグレポートの中で変更を予告し、「(Firefox)69のNightly版からFlashをデフォルトで無効にし、これをロールアウトしていく」と述べた。
Mozillaのリリースカレンダーによると、Firefox 69の安定版は9月初旬にリリースされる予定だ。
MozillaのFlashに対する動きは、2019年に同プラグインのサポート終了を計画している他のブラウザメーカーと歩調を合わせたものになる。
Googleも、7月頃に安定版をリリース予定の「Chrome 76」から、Flashをデフォルトで無効にする計画だ。ユーザーは引き続き設定からFlashを有効にできるが、明示的な許可が必要になる。すでに「Chrome 69」からは、ユーザーがブラウザを起動するたびに、サイト単位でFlashの実行を許可するよう求められるようになっている。
Mozillaの説明では、FirefoxでFlashがデフォルトで無効となった場合、ユーザーに対してFlashを有効にするためのプロンプトを表示することはなくなるが、ブラウザの設定から特定サイトでFlashを有効にすることは可能だという。
サポート終了へ向けた最終ステップはさらに続き、2020年にはコンシューマー向けのFirefoxからFlashのサポートが完全に削除される。延長サポート(ESR)版では2020年末までFlashのサポートを継続するが、2021年以降は「このプラグインの読み込みを拒否する」ようになるという。
また、Microsoftも2019年の半ばから末には、「Edge」と「Internet Explorer」でFlashをデフォルトで無効にする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。