インターン参加者6割、入社志望度向上--3年以内の離職率は非参加者の半分 - (page 2)

TechRepublic Japan Staff

2019-01-18 06:45

 インターンをタイプ別に見ると、インターンが新規事業の企画や提案、学生が主体となったプロジェクトを実行するなどのプロジェクト系インターン、企業や業界の座学での説明だけのインターンについて、特にその傾向がみられた。2位以下は「スキルや知識が身につかなかった」「社員との人脈を築けなかった」ことが続く。

図3:ネガティブな印象の全体1位は「企業の表面的な情報しか得られなかった」(出典:パーソル総合研究所)
図3:ネガティブな印象の全体1位は「企業の表面的な情報しか得られなかった」(出典:パーソル総合研究所)

 インターン参加後、86.0%が同期や後輩などと情報を交換しており、情報交換した合計の人数は平均41.3人。インターンシップには、クチコミを通じた周囲への高い情報波及効果が見込まれるという。

 インターンについての肯定的なクチコミの方がより高い波及効果がみられ、インターン先に対する推薦度が高い層にかぎってみると、平均55.8人と情報を交換し、情報交換した相手のうち、8.7人がその企業のインターンやエントリに至っているとしている。

図4:肯定的なクチコミの方が高い波及効果(出典:パーソル総合研究所)
図4:肯定的なクチコミの方が高い波及効果(出典:パーソル総合研究所)

 入社企業のインターン参加者の3年以内の離職率が16.5%なのに対し、非参加者は34.1%と、退職率は約2分の1に抑えられていた。インターン業界への入社者も23.1%とやや低い離職率であった。1年目の離職理由を見ると、インターン参加者は「職場の人間関係」「精神的な不調、疾患」が低い傾向にあった。

図5:離職率はインターン参加者の方が低い(出典:パーソル総合研究所)
図5:離職率はインターン参加者の方が低い(出典:パーソル総合研究所)

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