TIS(新宿区)は1月29日、「Oracle DB クラウドマイグレーションサービス」を発表した。オンプレミスで稼働する「Oracle Database(Oracle DB)」のクラウド環境への移行支援と、バックアップや運用監視、管理など移行後の運用までをワンストップで提供するという。
移行先にはOracle CloudとAmazon Web Services(AWS)が選択可能。IaaSレイヤーだけでなく、Oracle DBのミドルレイヤーも含めて移行できるとしている。
既存システムを調査、評価し、クラウド移行の基本方針を策定する「アセスメントサービス」、実際のクラウド環境やDB基盤の構築、DBの移行やバージョンアップ、検証を実施する「クラウド環境移行サービス」、移行後のIaaSレイヤーとDBレイヤーを運用、監視する「運用サービス」、クラウド環境へのアクセス監査を実施し、不正アクセスなどのセキュリティリスクを早期発見する「セキュリティ対策サービス」で構成。
クラウド移行により、ソフトウェアライセンスのコスト最適化、DBの最新バージョンへのアップグレード、運用負荷軽減や効率化、サーバーリソースの有効活用などが期待できるという。
サービス概要図(出典:TIS)
税別料金はアセスメントサービスが50万円から、クラウド環境移行サービスが100万円から、運用サービスが月額のサービス利用料として2万円から。セキュリティ対策サービスは個別見積もりとなっている。
TISは、 Oracle Platinum PartnerおよびAWS Partner Networkのプレミアコンサルティングパートナーに認定されている。双方の実績、ノウハウを組み合わせ、クラウドマイグレーションサービスを提供するという。
オンプレミス環境でOracle DBを利用、システムを運用している企業や、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite(Oracle EBS)」などの大規模な基幹系システムを運用している企業向けに販売し、2023年までに100社へのサービス提供を目指すとしている。