Blue Prismは1月31日、ロボティックプロセスオ-トメーション(RPA)ソリューションの新たな戦略として人工知能(AI)やコグニティブ(認知)技術を容易に活用して革新的競争力を企業にもたらす「Connected-RPA」を発表。日本法人社長のPaul Watts氏は「Connected-RPAは弊社の中核を成す」と説明した。英国本社からチーフエバンジェリストを務めるPat Geary氏が訪日し、Connected-RPAをはじめとする一連の新ソリューションを解説した。
同日に開かれた記者会見で明らかにされたオンラインコミュニティーサービス「Blue Prism Digital Exchange 2.0」(BPDX2)は、先端技術をドラッグ&ドロップでBlue Prismへ取り込める。2018年末設立から現在までに1000人を超える登録ユーザー、300社を超える登録企業を数え、戦略パートナーにはIBM、Microsoft、Googleが名を連ねる。ウェブベースでアクセスするBPDX2は、一種のマーケットプレースとしてBlue Prism用スキルのダウンロードが可能。
Connected-RPAの具体的な内容
これまではBlue Prism製やパートナー製スキルに限定していたが、ユーザー企業が開発したBlue Prismの部品やスキルを公開販売できる。レビュー機能も追加した。
Geary氏は「(スマートフォンなどの)アプリストアをイメージすると分かりやすい。部品やスキルはドラッグ&ドロップでBlue Prism環境に実装できる」と説明する。デモンストレーションではMicrosoft AzureやGoogle、IBMのComputer Vision APIを追加し、APIキーや分析対象ファイルなど基本的なパラメータを指定し、領収書の数値データをExcelに転記していた。
Blue Prismのデモンストレーション。右上にはBPDX2から取り込んだ各プラットフォームベンダー製スキルが並ぶ。これをドラッグ&ドロップで追加し、パラメータ設定すればロボットにスキルを組み込めるという
今回発表した「プロセスディスカバリーツール」は顧客がウェブ上のポータルサイトにアクセスし、RPA化する作業の時間など20~30の質問に回答することで、自動化の効果を試算するサービスである。