サイバー詐欺や金銭搾取といった犯罪に対する企業向けソリューションを手がける新興企業nsKnoxは米国時間2月19日、シリーズA投資ラウンドで1500万ドル(約16億6000万円)の資金を調達したと発表した。この投資ラウンドではMicrosoftのコーポレートベンチャー事業であるM12と、Viola Venturesがリードしたほか、イスラエルディスカウント銀行のDiscount Capital投資部門や過去のシードインベスターらも参加した。
マサチューセッツ州ボストンとイスラエルのテルアビブに拠点を置くnsKnoxは、2016年にCyberArkの創業者であり元会長兼最高経営責任者(CEO)のAlon Cohen氏によって設立された。CyberArkは特権アカウントセキュリティ(PAS)のソリューションを提供する企業であり、現在ではFortune 500に名を連ねる企業を含む、多くの企業を顧客に抱えている。
nsKnoxは、「Cooperative Cyber Security」(CCS)という名のソリューションのもと、「社内の脅威やサイバー詐欺、データ操作の試みから企業の決済システム」を保護する製品を提供している。
「TxAuthority」という、決済認証の保護および詐欺検出のための同社のソリューションは、デジタルトランザクションのさまざまなチェックポイントにおいて、不正なトランザクションに起因する可能性のある疑わしい行為、あるいは悪意のある振る舞いに関するリアルタイムの状況監視機能を法人顧客に提供するものだ。
またTxAuthorityの利用によって、決済ポリシーやサーベンス・オクスリー法(SOX法)への準拠させることもできる。
nsKnoxは、グローバルな顧客ベースの拡大と、同社の企業決済保護プラットフォームのさらなる開発のために資金を活用すると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。