豊田通商とNECは3月13日、ウズベキスタン国営の通信事業者であるUzbektelecomから、同国の通信環境を大幅に改善する基幹通信システムの構築プロジェクトを受注したと発表した。
同システムは、先進技術を搭載した機器を導入することで、既設の光ファイバを使って投資コストを抑えながら、幹線網では現行と比べて20倍以上の通信速度を実現するもの。これにより利用が拡大している携帯電話やインターネットによる通信需要に対応していく。
ウズベキスタンでは20年以上前から国内全土に光通信システムが整備され、光ファイバが敷設されている。今回、波長の異なる複数の信号を多重化して光ファイバで伝送する技術を有した光通信機器、光通信のバックアップ用途であるマイクロ波無線通信機器、既存のアナログ通信をIP通信に変換する機器などを導入する。
豊田通商は契約の主体者として全体の取りまとめを行い、プロジェクトのスムーズな進行を図る。NECは光波長多重通信機器とマイクロ波無線通信機器を提供するほか、Uzbektelecomの運用担当者に教育などを行う。
国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)、三井住友銀行が資金を融資した。