2019年5月29~31日に開催された展示会「第6回 働き方改革EXPO」。様々なベンダーが色々な切り口で製品、サービスを紹介した。出展ブースの中から5つに着目して紹介する。
1.「AIさくらさん」--接客業務などを代替できるAI
ティファナ・ドットコム(目黒区)は、自己学習型の人工知能(AI)を搭載した接客システム「AIさくらさん」を紹介。ウェブ制作事業で培ったノウハウを生かし、自社開発したという。
音声認識、合成機能を持ち、問い合わせに対して音声、テキストで対応可能。日英中韓の4カ国語が使え、ウェブサイトに組み込むこともできるという。
ティファナ・ドットコム AI戦略室の梨子田有花氏は、「チャットボットとして使うこともでき、よく間違われるが全くの別物。社内ヘルプデスク、受付、面接など、今まで人が担当していた接客業務を代替えできる」と説明する。
イオンモールや羽田空港、セブン&アイ・ホールディングスなどで導入実績があり、継続率は95%を誇るという。2018年にはJR東京駅でデジタルサイネージを活用した実証実験を実施。2019年8月からはJR東京駅に品川駅を加えて、再度の実証実験を予定しているという。
東京駅での実証実験イメージ(出典:ティファナ・ドットコム)
用意する4つのプランでは、AIのデータ分析をコンサルタントが全面的にバックアップするという。という。税別月額利用料金はミニマムが38万円、スタンダードが55万円、アドバンスが76万円、プレミアが94万円。いずれの場合でも初期費用として別途90万円が必要。
2.「Microsoft Teams」--VoIPゲートウェイで音声通話にも対応
常に多くの人を集めていたのは、「Microsoft Teams」一色でブースを構成した住友商事マシネックス(千代田区)。機械や電気、情報通信分野などの専門商社の一つで、Teams関連の様々なデバイス、ソフトウェアなどを組み合わせて提供しているという。
音声とデジタルデータ、番号とIPアドレスなど、電話網とIPネットワークを中継するVoIPゲートウェイについては、Microsoftが認定する2社、アメリカのRibbon Communications、イスラエルのAudioCodesの国内総代理店を務めているという。住友商事マシネックスでICTインフラ・ソリューション本部 ICTソリューション部 ICTソリューションチームの部長付を務める眺野雄飛氏は「結果的にほとんどの国内案件を取り扱っている」と語る。
様々なTeams関連商材を取り扱う
Teamsは、チャットを軸に映像や音声を活用できるサービス。「Office 365」で利用でき、外線にも内線にも活用できる電話環境としての導入や、会議室全体でより使いやすい、ハイクオリティなウェブ会議としての活用が増えているという。
いずれの回にも多くの人が聴講
働き方改革をテーマとしたミニセミナーを3日間で計30セッション開催。日本マイクロソフトをはじめとした各ベンダーが直接登壇した効果か、いずれも集客は好調だったという。「Teamsの広がり、認知度を実感した」(眺野氏)と手応えを語っていた。
計30のセミナーを実施(出典:住友商事マシネックス)