フリマアプリを運営するメルカリは、経理財務業務自動化SaaS「BlackLine」を採用。決算時期の業務負荷軽減、経理データを可視化するという。7月17日、ブラックライン(港区)が発表した。
銀行預金、資産、負債勘定の残高照合や突合処理、グループ間の債権債務照合など、月末締め日前に集中しがちな時間と手間の掛かる業務を削減。チームメンバーの定型業務を効率化しつつ、スムーズな経理オペレーションへ移行するという。
データのリアルタイムな把握、経営陣への共有が可能になり、多岐にわたる社内プロジェクトへ参加できる時間を限られたリソース内にねん出。結果的に顧客の期待を超えるサービス提供へつなげるとしている。
BlackLineは、決算から開示までのプロセス全体を自動化、統制、処理できる一体型のプラットフォーム。SAPやOracle、NetSuiteなどの統合基幹業務システム(ERP)、銀行、クレジットカード、POSといったデータを単一のプラットフォームで収集、管理。分析までを自動化するという。
サービスイメージ(提供:ブラックライン)
締め日以降に処理した過去の収集データでなく、正確かつ効率的、リアルタイムな情報把握を日常業務に統合できる“継続処理(コンティニュアスアカウンティング)”を実現するという。ERPや顧客情報管理システム(CRM)でカバーできない部分を埋め、紙ベースのプロセスから脱却、導入するだけで業務を効率化できると説明している。
ブラックラインは、2018年10月に日本法人を設立。2019年3月の会見では、日本市場への注力と年内10社の導入企業獲得を目標に掲げている。