メルカリ、残高照合などをBlackLineで自動化--経理をリアルタイムに可視化

藤代格 (編集部)

2019-07-19 07:15

 フリマアプリを運営するメルカリは、経理財務業務自動化SaaS「BlackLine」を採用。決算時期の業務負荷軽減、経理データを可視化するという。7月17日、ブラックライン(港区)が発表した。

 銀行預金、資産、負債勘定の残高照合や突合処理、グループ間の債権債務照合など、月末締め日前に集中しがちな時間と手間の掛かる業務を削減。チームメンバーの定型業務を効率化しつつ、スムーズな経理オペレーションへ移行するという。

 データのリアルタイムな把握、経営陣への共有が可能になり、多岐にわたる社内プロジェクトへ参加できる時間を限られたリソース内にねん出。結果的に顧客の期待を超えるサービス提供へつなげるとしている。

 BlackLineは、決算から開示までのプロセス全体を自動化、統制、処理できる一体型のプラットフォーム。SAPやOracle、NetSuiteなどの統合基幹業務システム(ERP)、銀行、クレジットカード、POSといったデータを単一のプラットフォームで収集、管理。分析までを自動化するという。

サービスイメージ(提供:ブラックライン)
サービスイメージ(提供:ブラックライン)

 締め日以降に処理した過去の収集データでなく、正確かつ効率的、リアルタイムな情報把握を日常業務に統合できる“継続処理(コンティニュアスアカウンティング)”を実現するという。ERPや顧客情報管理システム(CRM)でカバーできない部分を埋め、紙ベースのプロセスから脱却、導入するだけで業務を効率化できると説明している。

 ブラックラインは、2018年10月に日本法人を設立。2019年3月の会見では、日本市場への注力と年内10社の導入企業獲得を目標に掲げている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]