TIS、スマートスピーカー活用の議事録作成サービス--リアルタイムにテキスト化

阿久津良和

2019-07-26 07:15

 TISは7月25日、音声を自動でテキスト化して議事録などを自動作成するクラウドサービス「Record Meeting」の提供を開始した。5月からベータテストを開始しており、帝人など60社以上の企業からフィードバックを集め改良を重ねてきた。

 税別料金は初期費用がスマートスピーカーとビューアー一式で14万8000円、通常プランの月額費用として基本使用料1台あたり6800円、実際に利用した時間にも課金され、1時間あたり1800円。最低契約期間は3カ月。

 キャンペーンとして2020年3月末までは基本使用料に10時間の利用時間を含む。同社は2020年3月末までに1000台の販売を目標に掲げる。

 トータルシステムインテグレーター(SIer)として金融ビジネスや産業公共事業などを支援するTISは、独自ソリューションを展開するサービス事業統括本部を通じて展開してきた。同本部に連なるAI&ロボティクスビジネスユニットでは、AIやロボットを活用した製品やサービスを提供するとともに各種課題解決に向けた新テクノロジーやサービスの発展・開発研究・実用化を推進しているが、今回リリースしたRecord Meetingもその1つ。

Record Meetingで使用するスマートスピーカーとビューアー
Record Meetingで使用するスマートスピーカーとビューアー

 TISは各プラットフォームの音声認識エンジンや翻訳エンジンを組み合わせた音声・対話AIサービス「COET」を2019年3月から展開している。2018年11月には東京駅の案内業務実証実験に凸版印刷とともに参加し、2019年5月にはSecualの対話型カメラ「Secual Cam Ady」に組み込まれている。

 Record Meetingはフェアリーデバイセズ(文京区)が開発したスマートスピーカー「Tumbler」から各種センサーを取り外したものとCOETを組み合わせた。サービスのシステム基盤はAmazon Web Services(AWS)に構築している。

 会議開始前に発言者の氏名を事前登録し、スマートスピーカーに対する角度をもとに発言者を区別している。TISの説明によれば、12人まで登録可能ながらも、一般的な会議室で6人程度を推奨している。

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