Record Meetingの概要
スマートフォンからRecord Meetingにアクセスした状態。PCでも同様のユーザーインターフェース(UI)を用意する
2019年5~6月に行ったベータテストには建設業や金融、製造業など約60社が参加し、そのうちの1社である帝人は「スマートスピーカーとビューアー、ネットワーク環境があれば、議事録作成を開始できるといった手軽さと、リアルタイムでの話者ごとのテキスト化と翻訳結果の表示がわかりやすい点が業務改善に役立つ」とコメントを寄せている。
Record Meetingを用いて会議を始めるには、無線LANと給電環境を必要とするが、会議中はビューアーに表示されるQRコードをスマートフォンで読み取って専用ウェブサイトにアクセス。同時にランダム生成されたミーティングIDを用いれば、PCから同ウェブサイトへアクセスできる。
今回の正式提供開始にあたり、翻訳機能を用いた英語・中国語・韓国語へのリアルタイム自動記録機能を搭載。議事録の音声を発言者単位で再生する機能やテキスト編集、不要な発言を削除する機能も備える。
テキストデータはテキスト、CSV、JSON形式でクリップボードやOneDrive、Google Driveへの保存が可能。音声とテキストデータはセキュリティの観点から手動による即時削除も可能だが、そのまま放置した場合、1週間後に自動削除される。
TIS サービス事業統括本部 AI&ロボティクスビジネスユニット AI&ロボティクスサービス部 主査 小西啓介氏
Record Meetingが採用する音声テキスト化エンジンは非公開だが、事前学習なしでも2人までの同時発話を認識するため、発言がかぶる場面にも対応。TISの説明によれば、声の特徴を事前学習する話者識別機能も将来的に実装する予定だ。
今後のブラッシュアップを検討しており、特定の発言をピン留めする発言選定機能や検索機能、外国語の音声認識エンジンへの対応で、リアルタイムに日本語翻訳する機能実装も予定している。TIS サービス事業統括本部 AI&ロボティクスビジネスユニット AI&ロボティクスサービス部 主査 小西啓介氏はRecord Meetingを「一般企業の会議室に置かれるような世界を目指したい」と語る。