2016 | 2018 | |
---|---|---|
1 | 複雑な問題解決能力 | 分析的思考とイノベーション |
2 | 他人との調整 | 複雑な問題解決能力 |
3 | 人のマネジメント | クリティカルシンキングと分析 |
4 | クリティカルシンキング | アクティブラーニングと学習戦略 |
5 | 交渉力 | 創造性、独自性、イニシアティブ |
6 | 品質管理機能 | 細部への注意、信頼性 |
7 | サービス指向 | 感情知能 |
8 | 判断と意思決定 | 推論、問題解決、観念化 |
9 | 積極的傾聴力 | リーダーシップと社会的影響力 |
10 | 創造性 | 調整とタイムマネジメント |
2018 | 2022 | |
---|---|---|
1 | 分析的思考とイノベーション | 分析的思考とイノベーション |
2 | 複雑な問題解決能力 | アクティブラーニングと学習戦略 |
3 | クリティカルシンキングと分析 | 創造性、独自性、イニシアティブ |
4 | アクティブラーニングと学習戦略 | テクノロジーデザインとプログラミング |
5 | 創造性、独自性、イニシアティブ | クリティカルシンキングと分析 |
6 | 細部への注意、信頼性 | 複雑な問題解決能力 |
7 | 感情知能 | リーダーシップと社会的影響力 |
8 | 推論、問題解決、観念化 | 感情知能 |
9 | リーダーシップと社会的影響力 | 推論、問題解決、観念化 |
10 | 調整とタイムマネジメント | システム分析と評価 |
もちろん表現の差異もあるため、すべての項目が一意的とは述べないものの、ITビジネスにおいて新たなスキルの取得が求められる現状を手に取るようである。
だが、スキルは一朝一夕に身に付くものではない。加藤氏は「基本ポイント知ること、継続的な意識付け、体験・疑似体験といった基本的なアプローチが必要」と語りつつも、一連の状況を理解しても、職場でのパフォーマンス発揮には直接つながらないと指摘する。
「スキルの習得」と「事業での成功」はイコールにあらず、「大きなギャップ」(加藤氏)があるという。そのギャップを埋めるには、評価制度や報酬制度、物理的&空間的環境といったハード面と、上司や同僚からの支援や組織の雰囲気を含めたソフト面両方から見た“職場環境”との合致が欠かせないと解説する。
同社はProfiles International(現Wiley)が開発した人と職務のフィットを測定するアセスメントツール「ProfileXT」を使用し、意識から潜在化している思考スタイルや行動特性、仕事への欲求をつまびらかにすることで、職務とのフィット度を可視化するサービスを提供してきた。

ProfileXTを用いたリポート結果。現職種とのマッチ度を測る
その結果、従業員側の意識や管理側の考慮点などを浮き彫りにすることで適確な事業成長に導いてきたという。さらに異動せずとも事業フェーズによってマッチ度も変化する。
たとえば事業安定期であれば有益な人材も、新規事業創出を求められるなど変革期を迎えるとマッチ度が低下するケースも珍しくないという。つまり、「事業での成功」を導き出すには「職場環境×取得スキル×個人特性(職務との適合)」と追加要素が必要なのである。