佐川急便、配送伝票をAI技術で読み取り--月約8400時間を削減

ZDNET Japan Staff

2019-08-05 16:10

 佐川急便は、7月から人工知能(AI)技術によって配送伝票の入力業務を自動化させている。配送伝票情報の読み取りから既存システムへのデータ連携までをAIで代替し、月換算で約8400時間相当の作業を取り除いた。

 IT子会社のSGシステムとフューチャーアーキテクトが2018年12月にシステムの開発を始め、2019年7月に本稼働を開始した。深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースとし、手書き数字の認識精度は99.995%以上に達するという。「〇」で囲まれた数字や取消線で修正された数字も読み取る。複写式伝票の記入時や運搬過程で文字の擦れや傷が生じても問題ないという。

手書き数字も問題なく読み取れる(出典:フューチャーアーキテクト)
手書き数字も問題なく読み取れる(出典:フューチャーアーキテクト)

 繁忙期には1日に100万枚の配送伝票の情報を人手によってシステムに入力していたが、新システムの稼働で高い品質を安定して維持しながら、作業の負荷とコストを低減することが可能となった。

 新システムの開発で得たAI技術をSGホールディングスグループ各社に順次展開しており、今後は同グループ全体のさまざまな業務で「人とAIの協働」を推進していくとしている。

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