請求書に特化した光学文字認識(OCR)のクラウドサービス「sweeep」に振込先情報の読み取り、データ作成機能が追加された。毎月の振込作業の手間を最大90%削減し、経理業務の効率化、生産性向上を実現するという。8月27日、開発、提供するオートメーションラボ(千代田区)が発表した。
請求書に記載されている「金融機関名」「口座名義」「口座番号」などの口座情報をOCRにより自動でデータ化。様式が異なる場合でも人工知能(AI)が判別できるという。
一般社団法人全国銀行協会が指定、銀行振り込みできる「全銀フォーマット」に対応した総合振り込みデータ、会計仕訳の作成までを自動化。同一振り込み先への複数支払いの合算、支払先が複数ある場合の手数料が低い口座選択などにも対応するという。データの確認、修正も可能。事前に自社で実施したテスト調査では、今回の機能追加で最大90%の振込業務の削減効果を確認したとしている。
sweeepは、独自のAIとOCRを活用した、請求書処理業務自動化を目指すクラウドサービス。帳票定義、仕分け、源泉税の判定などをAIで自動化。様々なレイアウトに対応可能で、アップロードされた請求書100枚を3分で自動仕訳、会計処理できるという。
保管や管理、社内承認、会計システムへのデータ出力など、ワンストップで業務を完結できる周辺機能があるとしている。

フローイメージ(出典:オートメーションラボ)
月間1000枚まで請求書を処理できるトライアルプランは税別月額利用料30万円。通常プランは月1000枚までを定額、超過100枚につき1万円で計2000枚まで処理できるBASICプランがある。税別月額利用料は10万円、初期費用として別途30万円。