データの取り込みは、ERPなどから取得したデータをインポートし、バッチ処理するケースやETLツールの併用や公開APIを用いて自社開発するケースも少なくないという。従来の計画業務は導入したソリューションに応じて垂直統合型や特定領域のみサポートしているが、Anaplanの場合、計画業務視点で捉えるからこそ、確実に投資利益率(ROI)を得られるとアピールする。
Anaplanの活用領域(出典:Anaplanジャパン)
グローバルでは会計周りでの利用が多いAnaplanだが、日本市場ではPSI(生産・販売・在庫)管理を必要とする製造業が多いという。「過去3年間を振り返ると、在庫バランスの管理を必要とし、Excelが残っている領域」(中田氏)で多く使われている。
一方でAnaplanジャパンは、人件費の見直しやIT予算管理といった場面での利用問い合わせが増加していることを明らかにしながら、「本年はPSI管理を行っている製薬や科学、産業系での採用も増えつつある」(中田氏)と述べつつ、今後は売上構成のバランスを組み立てながら、金融業界や小売り、サービスといった非製造業領域にも着手する。
データセンターは米国と欧州にあるため、国外にデータを持ち出すことに抵抗感を覚える企業はAnaplanの採用に二の足を踏むかもしれないが、「時期は未定だが国内で(データを)完結させる計画はある」(中田氏)という。
国内運輸業でのAnaplanの展開事例(出典:Anaplanジャパン)