Boston Dynamicsのロボット犬「Spot」のSDK一般公開

Bonnie Burton (Special to CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)

2020-01-27 13:43

 Boston Dynamicsの犬型ロボット「Spot」は、歩き、登り、走り、飛ぶことができるほか、トラックをけん引したり、ドアを開けたり、ダンスを披露したこともある。


提供:GIF by Leslie Katz/CNET

 ディスカバリーチャンネルの人気テレビ番組「怪しい伝説」で司会を務めていたAdam Savage氏も、手に入れたばかりのSpotで何ができるか試してみたいようだ。Spotをカスタマイズできるソフトウェア開発キット(SDK)が先週、一般公開された。

 Boston Dynamicsは、「エンターテイナーでありエンジニアでもあるSavage氏は今後1年間、カスタムのハードウェアやソフトウェアを開発し、Spotに組み込んでいく。さまざまな面白いアプリケーションで、このプラットフォームの柔軟性を示せるだろう」と説明している。

 Savage氏は「Adam Savage's Tested」チャネルに投稿した動画の中で、Spotの開発やプロジェクトを実施する計画を明らかにした。動画の中では、屋外のトレーニングコースでさまざまなテストを実施する様子が紹介されている。

 Savage氏はまず、岩を登るSpotの能力をテストするが、試すたびにさまざまな結果となった。さらに、はうような歩き方に設定して登らせると、1回で成功する。Savage氏はテストを続け、Spotに大きな鉄パイプのトンネルを通らせたり、低い橋の下をくぐらせたりしたほか、階段を昇らせた。

 このロボットが、いつものようなBoston Dynamicsのラボではなく、現実の世界に出て屋外で動く様子を見るのは面白いが、動画で最も楽しいと感じたのは、Savage氏がまるで本物の犬に接するようにSpotに話しかけていることだ。

 Spotは2019年9月にアーリーアダプター向けに出荷された。Boston Dynamicsによると、「建設、電気事業、公安、鉱業、エンターテインメントなど多岐にわたる業界で、顧客はこのプラットフォーム上のソフトウェアアプリケーションやカスタムペイロードを構築している」という。

 SDKを利用すると、開発者もこれまでロボットを扱ったことのない人も、Spotとコミュニケーションを取り、Spotが有益な作業をできるようにするカスタムアプリケーションを開発できる。

 開発者がこのロボットを借りてコードを実行するには、やはりアーリーアダプタープログラムに参加する必要があるが、誰でも興味があればGitHubでSDKを確認することができる。これまでのアーリーアダプターは、自分のコードをオープンソース化できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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