アルプスアルパイン、社員向けにAI・データサイエンス講座--東工大と連携して

大場みのり (編集部)

2020-02-12 18:14

 東京工業大学(東工大)では4月、電子部品の開発・販売を行うアルプスアルパインの正社員を対象に「応用AI・データサイエンス講座」を開講する。アルプスアルパインが2月12日に発表した。同社と東工大は2019年12月、同講座の実施に関する合意書を締結したという。

 アルプスアルパインでは、CASE(コネクティッド、自動化、シェアリング/サービス、電動化)をはじめとする自動車業界の変革や、5G(第5世代移動通信システム)の実用化によるIoT社会の進展に対応するため、システムやソフトウェアの開発を強化し、それらとハードウェアを融合したビジネスモデルへの転換を進めている。今後この領域の事業を拡大するには人工知能(AI)やビッグデータの活用が不可欠となり、同社のエンジニアも知識やスキルの習得が急務となっているという。

 東工大では2019年12月、同大学院生向けに「データサイエンス・AI特別専門学修プログラム」のトライアル講座を開始し、4月の正式開講を予定している。専門知識を持つ大学院生にAI・データサイエンスの知識や技術を教えることで、それぞれの専門分野で最先端の研究開発や社会実装ができる人材の育成を目指しているという。

 アルプスアルパインは今回、東工大が提供する専門講座が同社エンジニアの育成に寄与すると考え、合意書の締結に至ったと説明する。これにより、上記の大学院生向けプログラムを同社の要望に合わせてカスタマイズした専門プログラムが開講される。同講座は社員研修の一環として4月から4カ月間、若手エンジニアを中心とした10人に東工大の大岡山キャンパスで実施する。受講生にはビッグデータ処理やAIプログラミング、深層学習といった基盤教育に加え、社会課題をテーマとした実践的な応用教育を行うという。

 この取り組みは2020年度以降も行い、受講を終えた社員の知見を社内展開することで、AIエンジニアやデータサイエンスティストの拡大などを図るとしている。

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