西武ホールディングス、音声書き起こしサービスで作業時間を短縮--従来の3分の1

藤代格 (編集部)

2020-03-24 07:15

 西武鉄道やプリンスホテルといった77の事業会社を統括する西武ホールディングス(豊島区、連結従業員数2万3677人)は、音声認識人工知能(AI)「AmiVoice」を活用した音声書き起こしソフト「AmiVoice MinutesWriter」を採用。議事録等の作成時間を3分の1に短縮するなど、業務を効率化しているという。3月23日、同ソフトを開発、提供するアドバンスト・メディア(豊島区)が発表した。

 西武ホールディングスでは、ICレコーダー等で録音した音声を確認しながら議事録等を作成していたが、音声のテキスト化には多くの時間と人員を要していた。特に決算説明会の質疑応答やIRミーティング等の音声は、質疑の要点を漏らさずテキスト化し、迅速に開示資料を作成する必要があり、業務負荷が大きかったとしている。

 MinutesWriterの導入により、音声を自動でテキスト化し、その内容を編集ソフトで修正することで済むようになった。その結果、記録作成の担当者を3名から1名に削減。情報開示も1営業日短縮し、投資家対応を充実させたとしている。

 また、社長訓示等の社内行事の音声をテキスト化するのに必要な時間も約3分の1になり、グループ全社への情報共有が迅速化されたという。

 MinutesWriterは、音声認識ソフト「AmiVoice Recorder」や編集ソフト「AmiVoice Rewriter」などで構成される。

 AmiVoice Recorderは、音声を録音および認識し、発言内容をほぼリアルタイムでテキスト化する。mp3やwavといった音声ファイルに対応し、録音済みの音声ファイルもテキスト化できる。AmiVoice Rewriterは、音声データを聞きながら音声認識結果を編集することを可能にし、「Word」「Excel」といったファイル形式に書き出すことができる。

 会議後に編集できるスタンダードな「会議後編集」タイプ(税別販売価格280万円から)と、リアルタイムに編集できる「AmiVoice ControlManager」を含む「リアルタイム編集」タイプ(同330万円から)を用意している。

 AmiVoiceを活用、税別月額利用料5万円からのSaaS型書き起こしサービス「ProVoXT」も提供している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  5. クラウド基盤

    信頼性と生産性を両立するアプリ環境の構築とは--先進的なIT戦略に取り組むためのガイドブック

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]