アップル「Safari」にユーザーの追跡をデフォルトで遮断する機能が追加

Catalin Cimpanu (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-03-25 13:22

 米国時間3月24日に「Safari 13.1」がリリースされたことに伴い、プライバシー機能の「Intelligent Tracking Prevention」(ITP)がアップデートされ、Safariではデフォルトで全てのサードパーティークッキーがブロックされるようになった。

Safari
提供:Nobbby

 これによって、オンラインで広告を提供している広告会社やアナリティクス企業が、ブラウザーのクッキーファイルを利用して、サイトをまたいでユーザーを追跡することはできなくなる。

 ただしAppleは、同社は既にユーザーの追跡に使用されるほとんどのサードパーティークッキーをブロックしているため、実際にはあまり大きな変化はないと述べている。

 AppleのソフトウェアエンジニアであるJohn Wilander氏は、「これは、実情よりも大きな変化に見えるかもしれないが、ITPには2017年の最初のリリース以降、非常に多くの制約が追加されており、Safariではすでに、ほとんどのサードパーティークッキーがブロックされる状態になっていた」と述べている。

全てのサードパーティークッキーを遮断する2つ目のブラウザー

 Safariは、全てのユーザーに対してデフォルトで全てのサードパーティークッキーをブロックする2つ目のブラウザーになった(1番乗りは「Tor」だった)。

 ただし、そもそもブラウザーメーカーに対して先にサードパーティークッキーの遮断を迫ったのはGoogleで、これは2019年5月に投稿されたブログ記事でのことだった。

 Googleはこの記事で、「Chrome」とオープンソースプロジェクトの「Chromium」で、サードパーティークッキーをデフォルトでブロックする計画を発表した。Chromiumuは、ほかの幾つかのブラウザーのベースにもなっている。

 同社は、2020年2月の初めにサードパーティークッキーブロック機能(「Same Siteクッキー」)に対応した「Chrome 80」をリリースしているが、全てのChromeユーザーにこの機能が提供されるのは2022年になる予定だ

 ChromiumをベースにしているMicrosoftの「Edge」でも、徐々にサードパーティークッキーのブロックを始めているが、全てのユーザー向けにこの機能がデフォルトで有効になっているわけではない。

 今回のAppleの判断によって、Safariで全てのユーザー追跡手段がブロックされるわけではない。遮断されるのは、Safariにクッキーファイルを埋め込み、それを繰り返しチェックすることでサイト間を移動するユーザーを特定する追跡手法だけだ。

 ブラウザーフィンガープリントなどを利用したほかのユーザートラッキング手法は、今後も引き続き利用できる可能性が高い。

 これによって何が変わり、開発者やウェブサイト運営者にどんな影響があるのかについては、WebKitチームのブログ記事を参照してほしい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]