NTT東日本は3月31日、企業向けマネージド型SD-WANサービス「Managed SD-WAN」を7月に全国で開始すると発表した。シスコシステムズのソリューションを採用する。
同サービスでは、Cisco ISR1100シリーズを専用VPNルーター(CPE)に用いる。NTT東の閉域網内にCisco SD-WANコントローラー、仮想のCPEとしてCisco CSR1000v、Managed SD-WANサービス基盤としてCisco NFV Infrastructure(NFVI)を設置し、企業が全国で利用可能な閉域網の構築と一元的な運用をNTT東が行う。
閉域網への接続は、CPEとNTT東西の「フレッツ 光ネクスト」、NTT東が指定するモバイルの各回線を使い、接続設定などは自動的に行われる。コントローラーでアプリケーションごとに経路を制御でき、トラフィックを分散させられる。拠点間通信はIPv6 IPoE方式となり、企業の拠点間で直接的な通信が可能だという。
サービスイメージ
また、拠点のCPEのネットワーク構成の管理や設定変更はウェブ画面で実施できる。現地作業などは不要で、利用企業ではネットワーク運用業務の負荷の削減や不具合などへの早期対応が図られるとしている。
CPE1台当たり月額利用料は、基本機能がタイプI(ルーターはCisco C1111-8P)の場合で1万円、タイプII(ルーターはCisco C1111-LTELA)では1万1000円。オプションで訪問修理サービス(月額1000円)なども提供する。