Cisco SystemsとMicrosoftは米国時間11月5日、クラウドベースのアプリへのネットワーク接続に関する提携を拡大する計画を発表した。両社はCiscoの「Cisco SD-WAN」をMicrosoftの「Azure Virtual WAN」や「Office 365」と連携させる。これにより、顧客企業の支店や営業所からのMicrosoftのクラウドへの接続性を向上するとともに、Office 365におけるエクスペリエンスを最適化できるという。
Ciscoは2018年、同社のSD-WANとOffice 365の間における接続性の向上により、アプリケーションのパフォーマンスが最大40%向上したと発表していた。SD-WANが最適な経路を選択することで、Office 365のトラフィックは多くのケースで企業のデータセンターを経由せずに、顧客のいる場所から最寄りのMicrosoftのネットワーク拠点(PoP)まで直接送り届けられるようになる。
両社は「Microsoft Azure」上でホストされているCiscoのSD-WANを利用し、IT部門が支店/営業所とAzure Virtual WANを直接接続できるようにする新機能を開発する計画だという。また、SD-WANとOffice 365の連携を強化し、ネットワーク経路の効率向上にも取り組むという。
MicrosoftのAzure Networking担当コーポレートバイスプレジデントYousef Khalidi氏は、今回の発表で「組織がソフトウェア定義WANによって自らのネットワークをモダナイズし、クラウドベースのデジタル変革を支援していくなか、MicrosoftはCiscoのSD-WANとAzure Virtual WAN、Office 365の連携に向け、Ciscoとのより緊密なパートナーシップの締結を発表できることに喜びを感じている」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。