Zoom、会議IDをアプリのタイトルバーから削除--「Zoom爆撃」対策で

Catalin Cimpanu (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-04-10 09:21

 ビデオ会議サービスのZoomは米国時間4月7日、「Linux」「Mac」「Windows」版アプリをアップデートし、ミーティングIDをアプリのタイトルバーに表示しないようにした。

Johnson英首相のTwitterアカウントより
Johnson英首相のTwitterアカウントより
提供:Boris Johnson Twitter account

 このアップデートは、ミーティングのスクリーンショットをソーシャルメディアで共有する際に、ミーティングのIDだけでなく、ミーティングのパスワードまでもが漏えいするケースが頻発していることを受けたもの。

 よく知られた出来事として、Boris Johnson英首相が閣議のミーティングIDを共有したことや、ベルギーの議員が防衛委員会のミーティングIDとパスワードを誤って公開したことなどがあった。

 このようにして漏えいしたミーティングIDは、「Zoom-bombing」(Zoom爆撃)とも呼ばれる、ここ数週間で頻発している新しいタイプのオンラインの荒らし行為に利用される可能性が高い。

 Zoom爆撃では通常、悪意ある者が、漏えいしたミーティングIDをインターネット上で探し、招待されていないZoom会議に接続して、侮辱的な発言を投げかけたり、ポルノ画像を投稿したり、他の参加者に犯罪予告をしたりしてミーティングを妨害する。

 Zoomアプリのアップデート履歴によると、ミーティングIDはタイトルバーではなく、各Zoomアプリの左上パネルにある「info」アイコンをクリックすると表示されるドロップダウンパネルに表示されるようになった。

 また、ミーティング主催者がセキュリティ関連の設定を管理しやすいようにするための変更も加えられた。今週のアップデートにより、Zoomアプリのコントロールパネルにセキュリティ専用のアイコンが追加された。ミーティング主催者は、複数の画面を行き来することなく、その1カ所ですべてのセキュリティ設定を管理することができる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]