エンジニアリングプラスチック専業メーカーのポリプラスチックスは、経理部門をはじめとするバックオフィス業務にRPA(ロボティックプロセスオートメーション)ツール「UiPath」を導入し、業務生産性を向上させている。UiPathが4月24日に発表した。
ポリプラスチックスは、2012年ごろからアジア市場に加え、欧米市場に進出している。だが、人的リソースの増強が難しいことから、従業員一人ひとりの生産性をいかに向上させるかが課題となっていた。
そこで同社は2018年8月、「業務合理化チーム」を設置し、RPAにより業務を自動化することに着手した。UiPathを選定した理由としては、ワークフロー開発の容易さやExcelとの親和性、グローバル規模でのサポート体制を挙げている。またSAPとの親和性や、同システムと連携した自動化に役立つ共通部品が充実している点も評価しているという。
RPAのワークフロー開発を行うプロジェクトにおいて、チームメンバーはExcelのマクロやVBA(Visual Basic for Applications)の経験はあるものの、ワークフロー開発の専門スキルは持っていなかった。そうした中、メンバーの1人が開発したワークフローを他のメンバーが確実に改修・メンテナンスする体制を構築していった。その結果、バックオフィス業務で年間3700時間程度の工数を削減したという。
ポリプラスチックスでは今後、物流関連部門、工場、研究開発業務など、UiPathの活用範囲を広げ、海外拠点への展開も見据えている。