UiPathは、京都電子計算が自社のクラウドサービス基盤「Cloud PARK」で提供する「自治体向けRPA配信サービス」のRPA(ロボティックプロセスオートメーション)基盤に「UiPath」を採用したと発表した。自治体向けRPA配信サービスは、5月11日に提供が開始された。総合⾏政ネットワーク(LGWAN)上で提供されている。
自治体向けRPA配信サービスにより、地方公共団体はLGWAN環境を経由したアプリケーションサービス(LGWAN-ASPサービス)として、UiPathのRPA基盤を利用することが可能となる。さらに、人工知能(AI)を活用した手書き文字の認識サービスなど、他のLGWAN-ASPサービスと組み合わせて同基盤を利用することで、より高度な自動化につながるという。
自治体向けRPA配信サービスでは、Cloud PARKに配置されたRPA管理ツール「UiPath Orchestrator」の管理機能も利用できる。これにより、管理ツールの導入時に必要なサーバー構築が不要となり、短期間でサービスの利用を開始することが可能となる。
同サービスの開始に先がけ、京都電子計算では2~3月にテストユーザーの募集を行い、複数の地方公共団体においてLGWAN-ASP環境でPoC(概念実証)を実施した。
京都電子計算は2021年春頃、Cloud PARKでより効率的で高度な自動化を実現するため、共通部品やパッケージの提供を予定している。UiPathは京都電子計算とともに、全国の地方公共団体におけるRPAを活用した働き方改革に貢献していくという。