TISは、自社の「データ統合・利活用プラットフォームサービス」に、新メニューとして「オープンデータパターン分析」「マーケティングAI」「名寄せ/データクレンジング」を追加した。
データ統合・利活用プラットフォームサービスは、企業のデジタルマーケティング強化を支援する同社のソリューション群「TIS MARKETING CANVAS」の中核サービス。オンライン・オフライン・スマートフォンなど、多様化・複雑化する顧客接点で発生する行動データと、社内に散在するデータを顧客軸で統合・分析し、顧客体験を高度化するという。
データ統合・利活用プラットフォームサービスの利用イメージ(出典:TIS)
企業のデジタルマーケティングでは、CookieやIPアドレスの利用制限、パーソナルデータの適正な取り扱いを求める意識が拡大する中で、スマホを中心に急速に変化している消費者行動把握と施策実施後の検証方法の確立が求められている。また、データの取り扱いや分析を行う人材が不足していることも課題になっている。これらの課題解決に向けて、今回新メニューが追加された。
オープンデータパターン分析は、ネット上の膨大なオープンデータをシグナル形式に変換・蓄積し、シグナル同士のパターンを独自の人工知能(AI)アルゴリズムで抽出する分析サービス。人間では推測できない斬新な顧客セグメントを導き出すことができるといい、分析にはCookie・IPアドレスを利用しないため、個人情報保護法やGDPR(EU一般データ保護規則)にも準拠する。
マーケティングAIは、高度な統計スキルとAIを活用してマーケティング精度を向上させるデータ分析サービス。特に将来予測に強く、ユーザーごとの離脱や購買確率などの予測が可能になるという。
名寄せ/データクレンジングは、形式の異なるデータ整形を効率的に行い、素早く統合・活用可能な形に整備するサービス。既存データのばらつき状況を事前診断することで、現状の正しい理解とスムーズなデータクレンジングが可能になるとしている。