経済産業省と総務省は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)において重要になるプライバシーへの対応について記したガイド「DX時代における企業のプライバシーガバナンスガイドブックver1.0」を公表(PDF)した。
同ガイドは、「IoT推進コンソーシアム データ流通促進ワーキンググループ」の「企業のプライバシーガバナンスモデル検討会(座長:佐藤一郎国立情報学研究所教授)」が、新しい事業に挑戦しようとする企業においてプライバシーのガバナンス構築のために取り組むべき事項を検討、整理したものとなる。
海外では、GDPR(欧州の一般データ保護規則)などによってプライバシーの企業価値への影響が高まっており、国内でも海外動向を踏まえたグローバルに事業を展開する企業での対応や改正個人情報保護法への対応などが焦点となっている。
これらを踏まえて両省では、8月12日まで実施した意見募集を踏まえて同ガイドを策定、「Society5.0」の時代における企業の役割、プライバシーの考え方、企業のプライバシーガバナンスの重要性を前提に、「経営者が取り組むべき三要件」「プライバシーガバナンスの重要事項」などを取りまとめた。
「DX時代における企業のプライバシーガバナンスガイドブックver1.0」の概要(出典:経済産業省、総務省)