カシオ、サプライチェーン管理で同時並列計画基盤を継続利用へ

TechRepublic Japan Staff

2020-10-28 06:45

 カシオ計算機(渋谷区、連結従業員数1万1193人)はサプライチェーン管理(SCM)システム製品を提供するキナクシス・ジャパン(港区)との契約を更新した。10月27日に発表された。

 カシオは、キナクシスが提供する同時並列計画(コンカレントプランニング)プラットフォーム「RapidResponse」を2003年に導入、グローバルレベルでの生産計画や資材計画を統合的に運用。多様な製品グループの生販在(Production Sales Inventory:PSI)管理に活用しているという。

 コンカレントプラニングは、データと計画を常に同期させて、サプライチェーン関係全員で情報を共有する状態をしておけるようにしている。

 カシオの売上高を地域別にみるとアジアが38.5%、北米が12.7%、欧州が17.1%、日本が31.7%。時計や電卓などの電子製品群を異なる地域の製造拠点で製造する同社にとって、グローバルレベルでの市場変化を迅速に、的確に把握できるSCMシステムは、経営に直結する要素と説明する。

 クラウドベースのRapidResponseは、基準生産計画や在庫管理、生産能力計画、受注処理、サプライヤーとのコミュニケーションといったSCM業務に必要な機能を包括提供できるプラットフォームと説明。キナクシスは資材や生産能力の制約や突発的な市場リスクなどを考慮し、現実的な需給計画の立案を継続でき、カシオ製品の安定供給を支援していくと説明する。

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