ジャストシステムは10月27日、クラウドベースの営業支援システム(SFA)「JUST.SFA」の強化を発表した。11月25日から提供する。税別価格は1ユーザーあたり月額1万5000円。
JUST.SFAは、必要な情報を一画面でまとめて見られる視認性の高いノンプログラミングSFAと説明。営業活動に使用するデータを「業務パネル」に格納でき、必要な業務パネルをドラッグ&ドロップで画面に配置していくだけで自社専用SFAを構築できるという。
部門やプロジェクト単位で異なったシステムを設計でき、業務の変化にあわせて柔軟にカスタマイズ可能と説明。わかりやすい画面と簡単な操作性を実現し、顧客ごとに紐付いた訪問記録や案件情報を素早く切替表示できるなど、利用者に使い続けてもらえる工夫も随所に加えているとしている。
今回の強化では、JUST.SFAとさまざまなクラウドサービスやグループウェア、基幹系システムと連携できる「レコード操作API」を提供する。外部システムでレコード情報が更新されるたびにJUST.SFA内のレコード情報にもリアルタイムに自動反映される。JUST.SFAで更新したレコード情報も外部システムに自動反映される仕組みを構築できるようになるという。
たとえば、マーケティングオートメーション(MA)ツールと連携すれば、MAツールで購買意欲を高めた顧客の情報がJUST.SFAに反映されると解説。営業部門は精度の高い見込客情報に基づいて営業活動を効率化できるようになり、マーケティング部門は、MAツール上で常に最新の営業活動状況を把握しながら、マーケティング活動ができるようになるとメリットを解説する。
名刺管理サービス「Sansan」と連携できる専用APIも提供される。JUST.SFAとSansanのユーザー企業は、Sansanで管理している名刺データがJUST.SFAに反映でき、新規取引先の情報を再入力する必要がなくなる。
本番環境を複製した開発環境「サンドボックス」も利用できる。本番環境に反映する前にパネルの配置やパネル間の連携、集計、画面遷移などを試すことができ、改修後の動作を確認できる。また、管理画面で該当の操作記録を選ぶだけで、本番環境に反映されるという。
ジャストシステムの強みである日本語処理技術をもとにした重複レコードを高精度に抽出できる機能とレコードを統合できる機能を利用して、名寄せができるようになると説明。「(株)」と「株式会社」、正式社名と英語略称といった社名、「4丁目3番地」と「4-3」といった住所の表記揺れを適切に検出し、表記を統一できるとしている。